唇に赤色が足りない、と気付いたときにはもう遅く、開店時間を迎えたお店に入るべくビルのドアへと手を掛けたのは、7月末のこと。
階段を降りるや否や、コケティッシュなメイクを施されたお店の女の子たちの顔面がどでかく印刷された壁紙に三方を囲われ、それは地下の入口まで深く続いていた。ポポロより大きい顔アップ画像見たの初めて〜!という軽口は出てこず、私の日常にはまったく所縁のない異様な雰囲気に早くも呑まれながら階段を下っていった。
バーレスク東京は六本木駅から徒歩2分ほどにあるビルの地下2階にある。その存在を初めて知ったのはインターネットの海を漂っていたときに見つけたブログ記事だった。
前から行きたい!とは話していたもののなかなか実行に移せず、今年ありとあらゆる場所で囁くどころかギャンギャンに打ち鳴らされていた“平成最後”の謳い文句にまんまと好奇心を掻き立てられた私は、同じく「行きたい」と反応をくれた友達2人とその場ですぐに日程を決めweb予約も済ませた。
女3人初めてだったので1st show限定女子会プランで予約。バーレスク東京はほぼ毎日3回公演(!)あって、女子会プランは1番はじめの18:30入場、19:20開演回に参加しました。
公式サイトより。
店内は思っていたより狭いというか、店内面積に対するステージの体積が大きい。ど迫力席だと必ずステージ前・ステージ横の席になるんですが、女子会プランで予約してもアリーナDくらいの感じ。個人的にはTDCのアリーナ席がイメージに近いです。バルコニー席ぽいとこもあるし。
ステージ上の演者とタッチは出来ないけど十分近いし、そもそもショー後には演者が客席に降りてきてくれるのでどの女の子ともコミュニケーションを取れるチャンスが必ずあります。なんて良心的なの…と震えるジャニオタ3人。
ど迫力席がステージに面したカウンター席、ノーマル席がテーブル席で、入場して席に案内されてまずはドリンクの注文。ソフトドリンクもあるのでお酒が飲めない方でも安心。ペンライトともキンブレとも違う細長い棒と、チップとして1人10RION、ここまでがプラン内なのですんごいお得。
光る棒。
10RION×3人分の30RION。1枚100円を札で貰うとめっちゃリッチ!これはのちに女の子のブラ紐や谷間などに挟まれます。
地下二階だしポールダンスもあるしで天井は高く、シャンデリアもあってムードたっぷり。
開場してすぐにも関わらず、客席には既に水着にピンヒールを履いたギャルたちがうろうろ。みんな肌が綺麗で尻の引き締まりが尋常じゃなかった。ほぼ素肌がその辺をうろうろ歩いて、人と話してる時の後ろ姿がすごく無防備で、あと撮影用なのか連絡用なのか、みんな水着のパンツにスマホを挟んでいてエロ面白かった。パンツからずこん!て落ちてこないのかな。
目と鼻の先にある水着ギャルのおしり。
私たちのテーブルに着いてくれた子も今日が初めてと話していて、でも優しく話しかけてくれて嬉しい。おたくなのでギャルに優しくされるとすぐ嬉しくなる。
7月末だったので当たり前のように「海行きます?」って聞かれたけど、この夏はコンサートに忙しいしコンサートなくても多分行かないおたくたちがあんまり〜な反応しかできなくて申し訳なかった。「海行ってもあんまり泳がなくて、だいたいずっと(水着で)写真ばっかり撮ってる」って話してて、ギャルは裏切らない〜〜〜と深めに仰け反りました。
この辺りでギャルに女神性を求めている自分に気付かされます。ギャルという太陽神、流行に対して屈託なく波に乗れる無垢なキモチ…。
自分でポールを磨くおねえさん。ヒールの殺傷能力やば。
ショーは普通に見入ってしまいました。撮影okなのでインスタにバンバン写真や動画が上がっているので気になる方は是非検索して欲しい。映画『バーレスク』で見た世界観が夏の東京・六本木で観れるなんてーー!
女子会プラン席でこの距離なのにど迫力席とかどんな視界なの……。
客層ですが、1部なこともあってか二十代女性が私たちのテーブル以外にももう一つ、常連らしき女性もちはほらと思いの外女性率が高くて、男性たちに埋もれて肩身狭く…とかでは全然なかったです。女だけでもすごく行きやすいし、なんなら1人で来てる人もいました。プロい。2部3部になるとまた変わってきそうですが。
しり。
いろんな曲をいろんな衣装でやるのでコンサートみたいで楽しかった!ステージが近いこともあって迫力がすごいです。
48アイドル曲もあればDA PUMPのU.S.A.もやったよ!やはりパリピにとってU.S.A.はこの夏最高のマストアゲ曲だったんだなと勉強になりました。\みんな知ってるよね〜?!/な勢い。ジャニオタの今年でいうシンデレラガール的な存在。
インスタで見たシャンパングラスのやつを見てみたかったんですけど、曲目までは明かされてないのかな?でる女の子によってもまた変わるのかも。手練れになるとその辺も把握できるのでしょうか。
ショー中何度かお客さんをステージ上に上げる演出があり、どれも男性だったのですが、最後に女の子全員ステージ上に呼ばれて、まさかのステージ上0番からの景色を堪能してしまいました…。
ショーが終わると客席に女の子たちが降りてきて、RIONを渡したり一緒に写真が撮れたりします。剥がしのない接触が時間無制限で…?!と震えるジャニオタ3人。
マツエクカラコンヘアメバッチリのギャルが口元をにっこりさせながら水着のブラ紐を浮かして「ここに♡」ってしてくれたらいくらでも挟んじゃうよね〜〜〜〜?!?!気付けば+20RION買い足していました。
両手を広げて出迎えてくれたので腰に手を回してしまった…
みんなめっちゃいい顔してました。
女の子の現場は行ったことないんですが、めちゃくちゃ楽しかったーーー!!!ショーとしても楽しめたのはもちろん、意外と少人数で(※ジャニオタ基準)初めてだけどアウェーを感じずに観れたのもよかった。女子アイドル現場も興味あるけど、周りが男性ばっかりとなるとどうしても気が引けちゃうので…。男女混合グループや5,60代と思しきご夫婦もいらしてて、客層の幅の広さも面白かったです。
お酒を飲めて布の面積が小さい女の子たちが手の届く距離にいる、って聞くと治安悪いのかな〜って不安もあったけど全然そんなことはなく、ライブみたいにウェイウェイワーワー楽しく大騒ぎして平和に終われました。
友達にバーレスク東京行ってきた話すると殆ど必ず「お触りオッケーなの?」と訊かれるのが面白かったです。普通にだめだと思うよ、人として!笑 でも聞きたくなる気持ちはわかる、なんかお約束というか。
いざ手に届く距離におしりやおっぱいがあるので素直に見ちゃうんですけど、普通に生きていて今の体の自分が、前から後ろから視界以外から、肌のほとんどをじっくり見られちゃうって余程の度胸がないと無理だと思うので、かっこいいなあって思いました。体は衣装では誤魔化せないので。単純に可愛い女の子が愛想良く対応してくれるのでへへへってなっちゃいますね。
ショー後に近くの居酒屋に寄ってお酒を追加しながら推し発表会をしたのですが、見事にみんなバラバラで面白かった。男の推しと女の推しは求めるものが全然違うのでその比較も興味深かったです。私は「顔の可愛さだけでここまでやって来ました!努力とかしたことありませーん!人生楽勝はっぴっぴ!」みたいな子が好きでした。自担と全然違う!
これはまたぜひ行きたいなあ。2部3部も行ってみたいし、ど迫力席にも座ってみたい。興味のある方は是非、赤リップで心の戦闘力を上げて臨んで欲しいです!私も次は六本木の女の子たちの前に出て恥ずかしくない赤色を唇に塗ってリベンジしたいです!
planetofU
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